
高齢者の車選びで押さえるべき3つのポイント
- 安全機能のチェックは怠らずに!
- 身体への負担を軽減する機能は必須
- サポカー補助金の対象車について
高齢者向けの車とは?
年齢を重ねれば、そうしても運転時の反応はもちろん、車の乗り降りなど、さまざまな面でこれまで通りとはいかなくなることも多いでしょう。
この記事では、加齢による身体や反応の変化にも対応するためのチェックポイントや、安全性や操作性、乗り降りのしやすさなどに強みを持った、高齢者の方にもおすすめの車をご紹介します。
高齢者の車選びで押さえるべきポイント

高齢者が車を選ぶ際は、安全性だけでなく操作性や乗降性、維持費など複数の視点から検討することが大切です。
ここでは、高齢者が車を選ぶ際に押さえておくべきポイントについて解説します。
安全性能が充実していること
最も重視したいのが安全性能です。
高齢になると反射神経や判断力が低下しやすいため、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置など、先進安全装備がしっかり搭載されているかを確認しましょう。
これらの機能があれば、万が一の際にも事故のリスクを大きく減らせます。
運転しやすいサイズ・視界の良さ
運転のしやすさも押さえておくべきポイントです。
小回りが利くコンパクトカーは、狭い道や駐車場でも扱いやすいため、運転に自信がなくなってきた方にもおすすめです。
また、視界が高く広い車種は、周囲の状況を把握しやすいため、事故のリスクを低減できます。
そのため、フロントガラスが大きく死角が少ない車や、ボディの四隅が見やすいデザインも選ぶ際の基準となります。
操作のしやすさ
車内のスイッチやメーターの見やすさ、操作のしやすさも見逃せません。
慣れない操作が増えるとミスが起こりやすくなります。
操作方法で混乱するリスクを減らすためにも、数字や文字が大きく表示されているメーターや、直感的に操作できるスイッチ配置など、できるだけシンプルで分かりやすい操作系統の車を選ぶようにしましょう。
経済性・維持費の負担が少ないこと
長く安心して乗り続けるためには、経済性も大切です。
燃費の良い車や、税金・保険料が安いコンパクトカーやハイブリッド車であれば、家計への負担を抑えてくれます。 また、メンテナンスのパックも利用すれば、お得に点検ができてしかも安心です。
乗り降りのしやすさ
乗り降りのしやすさも、高齢者が車を選ぶ際のポイントです。
加齢とともに足腰の筋力が弱くなると、大型SUVのようにステップの位置が高い車は、乗り降りが負担になることがあります。
座席の高さがちょうどよく、ドアが大きく開く車は、腰や足への負担を減らしながら、無理のない乗り降りが可能です。
低床設計で段差のない車や、スライドドアや手すりが付いている車は、さらに安心です。
なお、乗り降りのしやすさは人によって違うため、購入前には実際に乗り降りし、自分に合っているか確認することをおすすめします。
試乗して確かめる
乗り降りのしやすさ同様、運転のしやすさも必ず試乗して自分の体で確かめることが大切です。
実際に運転席に座ってみることで、シートの座り心地や視界の広さ、操作系の使いやすさ、乗り降りのしやすさなど、カタログやネットの情報だけではわからないことが実感できます。
体格に合わない車を選ぶと、運転が苦痛になったり、安全性が損なわれたりすることもあるため、納得して購入をするためにも試乗をしてから車を選びましょう。
サポカー(セーフティ・サポートカー)認定車である
サポカーとは、高齢運転者の安全運転をサポートする先進安全技術を搭載した車のことです。
国の認定制度のもと、安全機能の充実度に応じて以下のように区分されています。
【サポカーの区分】
- サポカー:衝突被害軽減ブレーキが搭載された車
- サポカーS:高齢者推奨の車で衝突被害軽減ブレーキの他、ペダル踏み間違い急発進抑制装置などが搭載された車
【サポカーSの区分】
- ベーシック:対車両向けの低速衝突被害軽減ブレーキ(作動速度域が時速30km 以下)、ペダル踏み間違い急発進抑制装置が搭載された車
- ベーシック+:対車両向けの衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い急発進抑制装置が搭載された車
- ワイド:対歩行者向けの衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトが搭載された車
参考:経済産業省-サポカー(安全運転サポート車)のWEBサイト
【先進安全機能のメリット】
このような、先進安全機能を搭載したサポカーのメリットは、先進安全技術によって高齢ドライバーのみならず、すべての運転者の事故リスクを大幅に軽減できる点です。
サポカーは、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトなど、加齢による操作ミスや判断力の低下をカバーする機能が充実しています。
そのため、駐車場でのペダル踏み間違いによる急発進や、車線のはみ出しといった「よくある事故」のリスクを低減することができます。
高齢者の事故防止に役立つ主な安全装備

高齢ドライバーによる交通事故は、加齢による判断力や操作力の低下による、「ブレーキとアクセルの踏み間違い」や「ハンドル操作のミス」が事故の大きな原因とされています。
こうしたリスクを軽減するためには、先進の安全装備が搭載されている車を選ぶことが大切です。 ここでは、高齢者の安全運転をサポートする主な安全装備について解説します。
プリクラッシュセーフティ
プリクラッシュセーフティは、車両や歩行者などをセンサーやカメラで検知し、衝突の危険が迫った際にドライバーへ警告を発し、必要に応じて自動ブレーキを作動させる機能です。
プリクラッシュセーフティが搭載されていれば、反応が遅れても事故を回避したり、被害を大幅に軽減したりできます。 特に高齢者は反応が遅れやすいため、プリクラッシュセーフティが搭載されている車であれば事故リスクを低減できます。
パーキングサポートブレーキ
パーキングサポートブレーキは、アクセルとブレーキの操作ミスによる急発進や急加速を防ぐための装備です。
センサーやカメラが前方や後方の障害物を検知し、ペダルの踏み間違いを感知すると警報を発したり、エンジン出力を制御して急発進を抑制したりします。 踏み間違いによる事故は年齢が上がるほど発生率が高まるため、高齢者が運転する場合、この装備は非常に有効です。
レーントレーシングアシスト
レーントレーシングアシストは、車両が走行車線からはみ出しそうになった際に警告を発し、自動的にハンドル操作を補助することで車線内走行を維持する機能です。
高齢になると注意力が散漫になりやすく、ふらつきや車線のはみ出しが増える傾向があります。
このシステムがあればドライバーに注意を促し、必要に応じて自動補正をおこなうため、事故リスクを低減できます。
オートマチックハイビーム
オートマチックハイビームは、先進ライトとも呼ばれ、周囲の明るさや対向車の有無を自動で検知し、ハイビームとロービームを自動的に切り替える機能です。
高齢ドライバーは夜間の視認性が低下しやすく、手動での切り替えを忘れることもあります。
この装備があれば常に最適な視界を確保でき、夜間の安全運転をしっかりサポートしてくれます。
横滑り防止装置
横滑り防止装置は、急なハンドル操作や滑りやすい路面で車両が不安定になった際に、ブレーキやエンジン出力を自動制御して車体の安定を保つシステムです。 このシステムがあれば、カーブでのふらつきや、急な回避操作時にも車両のコントロールを失いにくくなるため、雨天や雪道など滑りやすい状況での事故防止に役立ちます。
■掲載の安全機能はあくまで運転を支援する機能です。本機能を過信せず、必ずドライバーが責任を持って運転してください。■道路状況、車両状態、天候状態およびドライバーの操作状態等によっては、作動しない場合があります。詳しくはスタッフまでおたずねいただくか取扱書をご覧ください。■掲載の安全装備は、車種、グレードにより機能、名称が異なる場合があります。詳しくはスタッフまでご確認ください。
オススメ車種を紹介!
ここからは高齢者におすすめの4つの車種、「シエンタ」「ヤリス」「カローラ」「プリウス」を取り上げて、それぞれの特徴を以下で詳しく解説していきます!
まずはそれぞれの車種の価格、燃費、ボディサイズをご紹介します。
車種 | パワートレイン | 価格 | 燃費 (WLTCモード) |
ボディサイズ | ||
---|---|---|---|---|---|---|
全長 | 全幅 | 全高 | ||||
シエンタ | ガソリン車 | 1,995,200円~ 2,686,600円 |
18.3~ 18.4km/L |
4,260mm | 1,695mm | 1,695[1,715]mm |
ハイブリッド車 | 2,390,000円~ 3,234,600円 |
28.2[25.3]~ 28.8[25.3]km/L |
||||
ヤリス | ガソリン車 | 2,435,400円~ 2,008,600円 |
19.0~ 21.3[19.1]km/L |
3,950mm | 1,695mm | 1,495[1,510]mm |
ハイブリッド車 | 2,777,500円~ 2,407,900円 |
35.4[30.2]~ 36.0[30.2]km/L |
||||
カローラ | ガソリン車 | – | – | – | – | – |
ハイブリッド車 | 2,279,200円~ 3,292,300円 |
25.3~ 30.2km/L |
4,495mm | 1,745mm | 1,435mm | |
プリウス | ガソリン車 | – | – | – | – | – |
ハイブリッド車 | 3,200,000円~ 3,920,000円 |
28.6[26.7]km/L | 4,600mm | 1,780mm | 1,430mm | |
プラグインハイブリッド車 | 3,900,000円~ 4,600,000円 |
26.0km/L |
■[ ]内は4WD
シエンタ

シエンタは、トヨタが手掛けるコンパクトミニバンの代表格です。
ミニバンながら全長4.2mクラスのコンパクトボディながら7人乗りを実現し、狭い道や駐車場でもストレスなく扱えるサイズ感が特徴です。
シエンタは、2003年の初代発売以来、「家族の日常を支える実用性」と「使い勝手の良さ」を追求し続けてきました。
これにより、「充実した安全性能」と「乗り降りのしやすさ」を実現し、高齢者やファミリー層から支持を集めています。
【シエンタ車両情報】
パワートレイン | 価格 | 燃費 (WLTCモード) |
ボディサイズ | ||
---|---|---|---|---|---|
全長 | 全幅 | 全高 | |||
ガソリン車 | 1,995,200円~ 2,686,600円 |
18.3~ 18.4km/L |
4,260mm | 1,695mm | 1,695mm |
ハイブリッド車 | 2,390,000円~ 3,234,600円 |
28.2[25.3]~ 28.8[25.3]km/L |
1,695[1,715]mm |
■[ ]内は4WD
ヤリス

ヤリスは、コンパクトカー「ヴィッツ」の後継車です。
ヤリスの魅力のひとつ、「ターンチルトシート」は、運転席・助手席が外側に回転する機能。座席が回転しながら座席が傾き、地面に足が届きやすくなります。
その他には「アドバンスト・パーク」という、ハンドルが自動操作され、駐車をアシストしてくれる機能。首が充分に回らない人でも、安心して駐車できます。
身体のに不自由さを感じている高齢者の悩みを解決できるおすすめの車です。
【ヤリス車両情報】
パワートレイン | 価格 | 燃費 (WLTCモード) |
ボディサイズ | ||
---|---|---|---|---|---|
全長 | 全幅 | 全高 | |||
ガソリン車 | 1,657,700円〜 2,435,400円 |
19.0〜 21.3[19.1]km/L |
3,950mm | 1,695mm | 1,495[1,510]mm |
ハイブリッド車 | 2,200,000円〜 2,777,500円 |
35.4[30.2]〜 36.0[30.2]km/L |
■[ ]内は4WD
カローラ

カローラは、1966年から販売が続けられる人気シリーズです。
カローラの魅力は、非常に充実した安全性能。多数の安全機能が標準として搭載されあらゆるリスクに備えます。例としては車両、歩行者、自転車をレーダーで検知し、自動でブレーキをかける「プリクラッシュセーフティ」、センサーで障害物を検知し、アクセルとブレーキの踏み間違いの際には自動でブレーキをかける「インテリジェントクリアランスソナー」が挙げられます。
瞬時の判断に自信がなくなってきた高齢者におすすめの車です。
【カローラ車両情報】
パワートレイン | 価格 | 燃費 (WLTCモード) |
ボディサイズ | ||
---|---|---|---|---|---|
全長 | 全幅 | 全高 | |||
ハイブリッド車 | 2,279,200円〜 3,292,300円 |
25.3〜 30.2km/L |
4,495mm | 1,745mm | 1,435mm |
プリウス

プリウスは、世界的にも高い人気を誇るハイブリッド専用車です。
プリウスのポイントは、運転のしやすさと充実した安全機能。小回りが効く大きさとシンプルなハンドル周りで、運転に集中しやすい作りになっています。
また、踏み間違いを検知し加速を抑える「急アクセル時加速抑制機能」も導入されています。
街乗りが多く運転のしやすさを求める高齢者におすすめの車です。
【プリウス車両情報】
パワートレイン | 価格 | 燃費 (WLTCモード) |
ボディサイズ | ||
---|---|---|---|---|---|
全長 | 全幅 | 全高 | |||
ハイブリッド車 | 3,200,000円〜 3,920,000円 |
28.6[26.7]km/L | 4,600mm | 1,780mm | 1,430mm |
プラグインハイブリッド車 | 3,900,000円〜 4,600,000円 |
26.0km/L |
■[ ]内は4WD
■車両本体価格はタイヤパンク応急修理キット付の価格です。車両本体価格にはオプション価格は含まれていません。保険料、税金(除く消費税)、登録料などの諸費用は別途申し受けます。自動車リサイクル法の施行により、リサイクル料金が別途必要となります。
■燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なります。WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。
静岡で安全機能が優れた車の購入を検討しているならトヨタユナイテッド静岡へ!
今回は、高齢者向けの車の概要や、高齢者の車選びで押さえるべきポイント、高齢者の事故防止に役立つ主な安全装備、高齢者におすすめのトヨタ車について解説しました。
サポカー推進により、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置など、先進の安全機能を搭載したモデルが充実し、シニア世代が安心して運転できる環境が整いつつあります。
ただし、車種やグレードによって価格や燃費性能、ボディサイズ、装備内容は大きく異なります。
安全機能の内容や快適装備もモデルごとに違いがあるため、ご自身やご家族の状況に合った車を選ぶことが重要です。
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