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電気自動車(BEV)の点検・メンテナンスとは?ガソリン車との違いも解説

クルマを検討する際に、多くの方が気になるポイントの1つが「メンテナンス」です。

電気自動車は点検が少ないのか、ガソリン車と比べて整備内容はどう違うのかなど、疑問を感じる方も少なくありません。

今回は、電気自動車(BEV)の点検やメンテナンスについて解説します。

ガソリン車との違いや、安心して長く乗り続けるためのポイントも紹介しているため、電動車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

自動車のメンテナンス

自動車を安全かつ快適に使い続けるためには、定期的な点検・メンテナンスが欠かせません。

また、日常点検に加え、法律で定められた点検や車検を受けることで、不具合の早期発見や事故の防止につながります。

ここでは、代表的なメンテナンスである「車検」と「法定1年点検(法定12ヶ月)」について解説します。

車検

車検は、一定期間ごとにクルマが国の定める保安基準に適合しているかを確認するための検査制度です※。

※普通車・軽自動車の場合。

新車は初回登録から3年後、それ以降は原則2年ごとに受ける必要があります。

検査項目は法定1年点検よりも多く、ブレーキ性能や排気ガス、灯火類、各種安全装置の状態などを総合的に確認します。
なお、車検自体はあくまで「基準に適合しているかの確認」であり、点検や整備は別制度です。

法定1年点検(法定12ヶ月)

法定1年点検(法定12ヶ月点検)は、道路運送車両法で定められている定期点検です。
自家用乗用車の場合、車検とは別に、原則として1年ごとに実施することが求められています。

ブレーキやタイヤ、灯火類、足回りなど、走行安全に直結する各部位を中心に、エンジンや動力伝達装置なども含めて点検を行います。
車検のような「合否判定」はありませんが、故障や不具合を早期に発見し、安全な状態を維持するための重要な点検です。

電気自動車(BEV)でも点検・メンテナンスは必要

電気自動車はガソリン車と違い、エンジンオイル交換などが不要です。

そのため、「メンテナンスが少ない」といわれがちですが、点検やメンテナンスが不要というわけではありません。

ガソリン車と同様の点検項目はもちろん、電気自動車特有の構成部品についても、状態確認や診断が必要です。

電気自動車(BEV)の主な点検・メンテナンス項目

電気自動車は、エンジンを搭載しない構造のため、点検内容がガソリン車とは異なります。
しかし、安全性や性能を維持するためには、定期的な点検が欠かせません。

ここでは、電気自動車の主な点検・メンテナンス項目を解説します。

駆動用バッテリー

駆動用バッテリーは、電気自動車の心臓部ともいえる重要な部品です。

航続距離や電費は、バッテリーの状態によって大きく左右されるため、点検にてバッテリーの劣化状況や異常の有無を専用の診断機で確認します。

高電圧システム・配線

電気自動車は、高電圧の電力を使用して走行するクルマです。

そのため、高電圧システムや配線の状態確認は、安全面において非常に重要な点検項目となります。

被覆の劣化や接続部の異常がないかを確認し、万が一のトラブルを未然に防ぎます。

冷却系統(バッテリー・モーター)

電気自動車では、バッテリーやモーターを適切な温度に保つため、冷却システムが搭載されています。

冷却性能が低下すると、バッテリーの劣化や性能低下につながる可能性があるため、点検では、冷却液の量や状態、配管やポンプの異常がないかを確認します。

ソフトウェア・制御系のアップデート確認

電気自動車は、走行制御やバッテリー管理など、多くの機能をソフトウェアで制御しているため、ソフトウェア・制御系のアップデート確認も点検項目の1つです。

アップデートによって、性能の最適化や使い勝手の向上、安全性の強化が図られる場合もあります。

定期点検時に最新の状態へ更新されているかを確認することで、電気自動車をより安心して使用できます。

電気自動車(BEV)とガソリン車の点検項目

電気自動車(BEV)とガソリン車では、クルマの構造が大きく異なります。

そのため、ガソリン車では必要な点検項目の一部が不要になる一方で、車種を問わず共通して確認が必要な点検項目も多いです。

ここでは、電気自動車とガソリン車を比較しながら、点検項目の違いについて解説します。

共通して必要な点検項目

ブレーキやタイヤ、サスペンション、ステアリング、灯火類などは、電気自動車とガソリン車に共通して必要となる点検項目です。

なかでも、タイヤやブレーキは、走行性能や制動力に直結するため、定期的な確認が欠かせません。

また、ワイパーやエアコン、ボディ周りも、快適性や視認性を維持するうえで重要な点検項目となります。

ガソリン車では必要だが、電気自動車(BEV)では不要・軽減される点検項目

ガソリン車では、エンジンを中心とした点検項目が多く存在します。

エンジンオイルやオイルフィルターの交換、点火プラグの点検、排気系統の確認などは、その代表例です。

一方、電気自動車はエンジンを搭載していないため、これらの点検や交換作業は基本的に不要となります。

定期的な消耗品交換の手間や費用が軽減される点は、電気自動車ならではの特徴です。

電気自動車(BEV)で新たに重要となる点検項目

電気自動車では、エンジンの代わりに高電圧バッテリーや電動モーターが走行を支えています。

そのため、駆動用バッテリーの状態確認や高電圧システムの点検は、電気自動車ならではの点検項目です。

また、バッテリーやモーターを適切な温度に保つための冷却系統についても、定期的な点検が欠かせません。

さらに、走行制御やエネルギーマネジメントを担うソフトウェアについても、正常に機能しているかを確認する必要があります。

電気自動車(BEV)で起こりやすいトラブル

電気自動車は構造がシンプルな部分もありますが、特有のトラブルが発生することもあります。

ここでは、電動車で起こりやすい代表的なトラブルについて解説します。

充電できない・走行中の電欠といった充電関連のトラブル

電気自動車で最も多いトラブルが、充電に関するものです。

充電コネクターがロック解除できず抜けない、充電器自体の故障などが挙げられます。
これは充電コネクターと車両側のロック機能や、 充電機器の状態が関係する場合がほとんどです。

普通充電インレットに普通充電コネクターを挿し込んだ状態でドアを施錠したり、ドアが施錠されたりしている状態で普通充電コネクターを挿し込んだ場合は、自動的にロックされます。
コネクタが抜けなくなった場合は、一度リモコンキーなどでドアを開錠してから、コネクタを抜いてみてください。

また、航続可能距離を十分に把握せずに移動すると、「電欠」と呼ばれるバッテリー残量不足の状態になることがあります。
これはガソリン車でいう「ガス欠」に相当するトラブルで、電気自動車の普及に伴い、新たな課題として注目されはじめました。

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)の発表によると、EVのロードサービス出動理由の約10%が電欠によるものとされています。

主な原因としては、バッテリー残量の見積もり違い、想定以上の走行距離、充電スポットの把握不足などが挙げられます。
特に冬場は、暖房にバッテリーを使用するため消費電力が増え、想定よりも航続距離が短くなる可能性が高いです。

そのため、移動時にはバッテリー残量表示をこまめに確認し、走行距離や気温を考慮した充電計画を立てることが重要です。

参考:一般社団法人 日本自動車連盟 (JAF)-JAFロードサービス、電欠はEVトラブルの10%!

タイヤのトラブル

電気自動車は、大容量バッテリーを搭載しているため、同クラスのガソリン車に比べて車両重量が重いです。

さらに、モーターの特性上、発進時などに瞬間的なトルクが強くかかるため、タイヤへの負荷が大きくなります。

その結果、ガソリン車と同じ感覚で運転していると、タイヤの摩耗が進みやすく、空気圧の低下や偏摩耗が起こることがあります。

こうした状態を放置すると、走行安定性が低下するだけでなく、運転中にタイヤがバーストしたり、電費性能の悪化につながったりする可能性があるため、注意が必要です。

ブレーキのトラブル

電気自動車では回生ブレーキを多用することで、 摩擦ブレーキの使用頻度が減る場合があります。

その結果、ブレーキパッドやディスクが十分に動かず、サビや固着が発生しやすいです。

また、車両重量が大きい場合は、摩擦系統への負担が変化し、通常とは異なる消耗パターンになることもあります。

システム関連のトラブル

電気自動車は、走行や充電、バッテリー管理などを多くの電子制御システムによって制御しています。 そのため、ソフトウェアの不具合や制御設定のずれ、通信エラーなどが原因で、一時的に正常に作動しないケースが発生することがあります。


こうしたトラブルの多くは、ソフトウェアのアップデートや制御系の再設定によって改善されますが、原因の特定には専門的な診断が必要となる場合も少なくありません。


警告表示やシステムエラーが出た際は、自己判断で対応せず、販売店や正規ディーラーなどの専門整備拠点で確認することが大切です。

フィルターの汚れによるトラブル

電気自動車にも、空調系統や冷却系統にフィルターが搭載されています。

これらが汚れていると、エアコン効率の低下やバッテリー・モーターの冷却性能が低下します。

特に空調フィルターが詰まった場合、車内の快適性だけでなく、HVACシステムへの負荷が増えることにより、総合的な電力消費が高くなる可能性が高いです。

快適性の維持および効率的な走行につなげるためには、定期的なフィルター清掃や交換が欠かせません。

電気自動車(BEV)を安心して長く乗り続けるためのポイント

日常の使い方に気を配り、定期的な点検やメンテナンスを行えば、安全性や快適性を維持しながら、電気自動車本来の性能を引き出せます。

ここでは、BEVを長期的に安心して使い続けるために、意識しておきたいポイントを紹介します。

定期点検を欠かさず実施すること

電気自動車であっても、定期点検は欠かせない重要なメンテナンスの1つです。

走行用バッテリーや高電圧システム、冷却系統など、普段は目に見えにくい部分こそ、定期的なチェックが安全性の確保につながります。

メーカー推奨の点検・整備基準を守ること

電気自動車には、車種ごとにメーカーが定めた点検・整備基準があります。
これらは、車両性能や安全性を長期間維持するために設計された指針です。

点検時期や整備内容を自己判断で省略してしまうと、思わぬ不具合や性能低下につながる可能性があります。

メーカーが推奨する点検スケジュールや整備内容を守ることで、電気自動車の特性を最大限に活かした、カーライフを実現しやすくなります。

バッテリーが劣化しない使用を心がける

電気自動車の性能を左右する重要な要素が、駆動用バッテリーです。
バッテリーは消耗品であり、使用状況や管理方法によって劣化の進み方に差が生じます。

その劣化を早める要因の1つが、充電方法です。

急速充電は短時間で充電できる便利な手段ですが、頻繁に使用するとバッテリーへの負担が大きくなり、劣化が進みやすいです。

そのため、普段は普通充電、状況に応じて急速充電を使い分けることで、バッテリーの劣化を抑えられます。

異変や警告表示を見逃さず、早めに相談すること

電気自動車は、車両の状態を常にシステムで監視しています。

警告表示やメッセージは、不具合や異常の兆候を知らせる大切なサインです。

異音や警告表示、走行時の違和感に気付いた場合は、早めに販売店や整備拠点へ相談することをおすすめします。

電気自動車(BEV)以外の電動車(EV)のメンテナンスは?

電動車には、 ハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、 燃料電池車(FCEV)といった複数の種類があります。

それぞれ、動力の仕組みや搭載されているシステムが異なり、必要となる点検・メンテナンス内容にも違いがあります。

ここでは、各クルマのメンテナンス内容について解説します。

ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)のメンテナンス

ハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)は、 エンジンとモーターの両方を搭載した電動車です。

そのため、エンジンオイルやエンジン関連部品といった、ガソリン車と共通する点検項目に加え、モーターや駆動用バッテリーなど、電動車特有の点検も必要となります。

プラグインハイブリッド車の場合は、外部からの充電機能を備えているため、充電ポートや高電圧システムの状態確認も重要です。

燃料電池車(FCEV)のメンテナンス

燃料電池車(FCEV)は、 水素と酸素の化学反応によって発電し、 その電力でモーターを駆動する電動車です。

走行用バッテリーやモーターを搭載している点ではBEVと共通していますが、燃料電池スタックや水素タンクなど、燃料電池車特有のシステムが加わります。

そのため、高電圧系統に加え、水素関連部品の状態確認や安全性を確保するための点検が欠かせません。
専門的な知識と設備が求められるため、定期的な点検を通じて、車両全体のコンディションを把握しておくことが重要です。

FCEVのメンテナンスについて詳しく知りたい方は、トヨタユナイテッド静岡のスタッフまでお尋ねください。

電動車の点検・メンテナンスは正規ディーラーがおすすめ

電動車は、高電圧システムや高度な制御技術を搭載したクルマであり、点検やメンテナンスには、車種ごとの構造や特性を正しく理解した専門知識が求められます。

そのため、電動車の点検・メンテナンスは正規ディーラーで受けるのがおすすめです。

正規ディーラーでは、メーカーが定めた点検基準に基づき、専用の診断機や設備を用いた点検が行われます。

さらに、ソフトウェアのアップデート情報や車両ごとの最新の整備情報を反映した対応も可能です。

電動車・電気自動車を購入するなら「トヨタユナイテッド静岡」がおすすめ!

今回は、電気自動車(BEV)の点検・メンテナンスについて解説しました。

電動車はエンジンを搭載しない構造や電動システムを採用していることから、「メンテナンスが少ないクルマ」と思われがちです。

しかし実際には、ブレーキやタイヤといった基本的な点検に加え、バッテリーや高電圧システム、冷却系統、制御ソフトウェアなど、電動車ならではの点検項目も数多く存在します。

また、電動車は高度な電子制御や高電圧部品を扱うため、専門知識と専用設備を備えた整備環境での点検・メンテナンスが欠かせません。

電動車を安心して長く乗り続けるためには、正規ディーラーでメーカー推奨の基準に基づいた点検・メンテナンスを継続的に受けることが重要です。

静岡で電動車の購入を検討している方は、トヨタユナイテッド静岡にご相談ください。

トヨタユナイテッド静岡では、豊富な経験を持つスタッフが試乗や見積もりを通じて、お客様に最適な1台をご提案いたします。

なお、各種相談・案内をご希望の方は「ご購入相談」、試乗を希望される方は「試乗予約」しておかれると、当日スムーズにご案内ができるのでおすすめです。

また、トヨタユナイテッド静岡では「オンライン相談」にも対応しておりますので、ご来店が難しい方や、移動の手間を省きたい方は、オンライン相談の利用もご検討ください。

お客様のご相談・お問い合わせ・ご来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。